『賭ケグルイ』1巻感想。原作・河本ほむら先生、作画・尚村透先生のコンビで月刊ガンガンJOKER連載のギャンブル漫画。
ギャンブルに強いものが上に立ち、弱いものは家畜扱いされるというスクールカーストのある学園を舞台に、賭ケグルイな主人公・蛇喰夢子が波乱を巻き起こす学園ギャンブルストーリーです。 カバーイラストがホラー漫画みたいな恐ろしげなものですがお話もかなりインパクトが強かった。

あらすじ

学業でもスポーツでもなく、駆け引き・読心術やここぞというときの勝負強さが求められるギャンブルでの強さこそが将来人の上に立つ人間の素養として重要であるとする名門校・私立百花王学園。
政財界の有力者の子女が多く通うその学校では独自の階級制度が存在し、生徒会への上納金の額が下位100位になったものは家畜として扱われ、男子が「ポチ」女子がミケと呼ばれ逆らうことは許されない。
そんな学校に主人公・蛇喰夢子が転校してくる。転校早々にクラスの女王である早乙女芽亜里に目をつけられギャンブル「投票ジャンケン」で勝負することに。大金がかかった大勝負でもひるむことなく逆に芽亜里にプレッシャーをかけ、それどころか「さあかけ狂いましょう!」とギリギリの勝負を心底楽しむ夢子。
芽亜里との決着後は生徒会の役員たちなどを相手にさらなる勝負を挑んでいくことになる。

蛇喰夢子

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ギリギリの勝負を望み勝利することよりもギャンブルにおけるスリルを楽しむことを求めるという漫画のタイトルである『賭ケグルイ』のイメージそのまんまな主人公。
初登場はおっとりした感じかと思わせ話が進むうちギャンブルを異常なまでに好む「賭けぐるい」な本性を現す。その狂った思考もだけど、名前も物凄い。へびをくらうと書いて蛇喰夢子(じゃばみゆめこ)。

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ギャンブルにスリルを求める彼女は、ダブル神経衰弱の勝負で両手・両足の生爪をはぐ勝負を持ちかける。相手が乗ってこなかったので両手・両足の爪をかけた勝負はならなかったが、難しい勝負であればあるほど興奮するらしい。変態的でもある。

オリジナルのギャンブル

賭ケグルイに出てくるギャンブルはオリジナルのものが登場する。1巻では「投票ジャンケン」「ダブル神経衰弱」「生か死か」の3つ。

投票ジャンケン

クラスのみんなにグーチョキパーのどれかを書いてもらいそれを勝負するものに見えないように箱へ投票。そこから三枚ずつカードを引き、それでジャンケンする勝負。人数が必要で手間が掛かるギャンブル。

ダブル神経衰弱

通常の神経衰弱は数字が合えば当たりであるがダブル神経衰弱はマークも同じでなければいけない。総カードは倍の104枚で当たりはそのなかでたった一組だけという難易度の高いゲーム。

生か死か

壺に剣の形を模した駒を10本入れて盤にふる。盤にある番号が付いた穴が30箇所ありどれに刺さるかを予想しチップをかける。剣が上向き刺されば生で倍率30倍、逆に下向きに刺されば死でマイナス30倍に。

顔芸の面白さ

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顔芸が凄い。勝負よりもこちらの方が楽しみで読みましたね。絵が上手くて出てくる女性キャラはすごい美少女なのに、凶悪な面になったり苦悶の表情などその表情の面白さが賭ケグルイの最大の魅力。
夢子ももいろいろな顔をするが表情の多彩さでは芽亜里が面白かった。

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金髪ツインテールで可愛らしいのにギャンブルで見せる顔の変化は同じ人物とかは思えないくらい凶悪。これ女子高生の顔じゃないね。
おまけの番外編でメイド姿を見られた照れた感じの表情の方が好きだが、作品的にはあまりそういうのは多く出てこなさそう。
このマンガではドヤ顔した人間が敗北した時に見せる絶望的な顔がまさに天国から地獄に落ちた感じでギャンブルの怖さがあらわされている。

終わりに

少々オーバーなところもあるが、オリジナルの勝負に顔芸と面白かったです。まだ夢子の背景が見えてこないのと、これから戦うであろう生徒会メンバーとの対決など楽しめそう。