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『アヴァルト』1巻感想。月刊シリウスで連載されている『怪物王女』『カコとニセ探偵』の光永康則先生の新作。
グロテスクなモンスターが跋扈し、神と崇められている巨人「アヴァルト」に支配されたファンタジー。「予測不能のダークファンタジー」といってる通り、予想外の展開の連続だった。

異形の怪物が跋扈する地上で、人々はなす術なく怯え暮らしていた。 謎の巨人〈アヴァルト〉は無力な彼らを脅威から護り、「神」として君臨する存在。 人類は〈アヴァルト〉にひれ伏し、その庇護のもと反抗の意思すら失っていた…。 この絶対神に対し、母を惨殺された少年が反旗を翻す。 狂気の世界に君臨する、虚構の神々ーーその名は、「アヴァルト」!!『怪物王女』のストーリーテラーが放つ、予測不能のダークファンタジー。

砂漠を渡る親子の前に複数の目が付いたスパゲッティのような見た目そのまんまな怪物「スパゲッティ」が現れ襲いかかるが、通りかかったおじさんに助けられる。その後目的地であった街に入るが、そこにはおびただしい数のスパゲッティに住民たちが蹂躙されていた。スパゲッティに蹂躙される人々の前に巨人「アヴァルト」が降臨、高速の攻撃でスパゲッティを次々となぎ倒す。銀髪の巨人アヴァルトは絶対的な力を持ち人々から神と崇められる全知全能の存在。

アヴァルト

神アヴァルト。男がマーシュ、女がシノアという名のアヴァルト。
アヴァルトと同じ髪の色、銀髪の人間の存在は許されず母親は銀髪だったので真っ二つにされてしまう。その子タギも銀髪で殺されそうになるが、おじさんが庇って死んでしまう。それを影からカエルが見ていてそこから場面が旧転換。

宇宙ステーション

いきなり場面転換し、ファンタジー作品を読んでいたら突然SFな感じに切り替わり一瞬同じ作品なのか?となった。宇宙ステーションのロイド・コスギはコールドスリープから目覚めると西暦12094年に。彼が目覚める前の時代から1万年の時が経過していた。
船内のクルーはロイド以外に6人いるんだが、その内の1人セガワはゲームプレイ中に死亡しミイラ化。ほかの5人は忽然と姿を消していた。船内の異常だけでなく地上もおかしくなっていて地球はセガワがプレイしていたMMORPGとそっくりな世界に変貌していた。世界の変貌の手がかりをつかむためゲーム内にログインするロイド。

挑発

ログインするとロイドの姿はカエルに。アヴァルトに殺された人間を見ていたカエルがゲーム世界での彼だった。「ゲームログインしたら地上にアバターが精製されたというのか?」「ここは地球上だ 俺は今地上にいるんだ」彼のセリフから、ゲームにログインしたらそこは地上だったということなのか謎が深まる展開。
行きがかり上タギを助けるためアヴァルトと戦うことに。このカエルがカッコよくて、タギを超絶剣技でアヴァルトから助ける。

神落ち

神に刃を向けたためアヴァルトを怒らせてしまい、関係のない人間たちが殺され始める。しかしそこにシノアが「いかなる時も他の挑戦を退ける…その実力を以って我々は神たりうるのです」と彼の所業に意を唱えたことでその場は収まる。だがそのためにシノアは神から追放され巨人から人間サイズへと落とされる。
この世界の謎を解くためロイド(カエル時の名前はネッド)は神の力を失ったシノアと母親を殺された少年タギと一緒に封印の地下迷宮を目指すため旅立つ。

出発

カエル、元神、少年の3人で封印の地下迷宮を目指す。タギは母親の仇をとるため、ネッドは変貌した世界の謎を解き宇宙にいる本体の危機的状況を脱するため(食料が半年しかない)、シノアは神を追放されやることがないので道案内に。ここからまた彼らを襲うアヴァルトが登場するなど初っ端からピンチの連続に。

いきなり宇宙に飛んだ展開には驚かされましたが、ネッドのかっこよさや幾つもの謎と息をつかせぬ展開で面白かったです。
宇宙ステーションのクルーは何故忽然と姿を消したのか?MMORPGと地上がつながっているのはなぜなのか?一万年後の世界がゲームそっくりになってしまった原因は?など謎が多く非常に続きが気になります。
あと1巻の続きの4話がニコニコ静画で読めます。またアヴァルト発売記念で今ならKindleストアで「怪物王女」「南Q阿伝」各1巻が無料で読めるみたいです。