終末のハーレム2巻感想。MKウイルスによってこの世の男性のほとんどが死滅した世界。細胞硬化症を患ってコールドスリープした5人の男以外は地上で活動できず、5人の内2番目に目覚めた医大生・水原怜人は人類滅亡を回避するため子孫を残すメイティング(種付け)をUW日本支部の担当官である周防から求められる。
しかし、幼馴染で想い人である絵里沙への思いからメイティングを拒否。医大生であった経験を活かしMKウイルスの特効薬を開発すべく動き出すというお話。
2巻の途中からは怜人の視点から、3番目に目覚めた男・土井(ドジイ)を中心とした話に移っていきます。

MKウイルスと陰謀

メイティングするなら絵里沙とだけと周防に断言し、この世界をどうにかすべくMKウイルスの特効薬開発に動き出す怜人。そん折に絵里沙のぬいぐるみの中からスマートリングが出てき、その中にはMKウイルスは人が作り出したものでることと、怜人に会いたいという絵里沙のメッセージが。

MKウイルス

MKウイルスで男が消え去り女性による国際連盟「UW」が支配している世界になっているので損得で言えば、彼女たちの誰かが作り出し蔓延させた可能性はあるかもしれない。
周防と絵里沙の顔立ちがそっくりなことも気になりますが、わざわざ怜人のために用意したと技術長官が言っているのも気になりますね。
姿をくらませた絵里沙が現れるかもしれないので、周防は怜人の監視の意味が大きいのかもしれない。例のペンダントを付けた絵里沙らしい人物もちょろっと出てますが。

第3の男

ナンバー2の怜人が差し出される女の子たちに見向きもせずウイルスの特効薬作りに集中しちゃったからか、第3の男・ドジイくんメインの話に移行。まあナンバー1の火野メインのほうが読者的には嬉しいんですが、彼は欲望のおもむくままにメイティングしちゃうんで完全にエロマンガになちゃうので(笑)
既に100人近くの女性として28人に出来ちゃうくらいですからねえ。

良い世界に

ドジイくんの話はほんとに暗く重かった。友達を助けたことからイジメの標的になり、細胞硬化症になる悲劇に見舞われ入院することになってもクラスメイトは誰ひとりとして気に留めないと彼が絶望するまでが描かれていました。
コールドスリープに入るシーンも、怜人の場合は家族と絵里沙が涙で見送っているので希望があったが、ドジイくんの場合は誰にも見送られることなく一人絶望のなかでひっそり眠りに就くっていう救われない感じだった(病に冒されている妹がいるが病気のため会いには来られない)。

ドジイ

メイティングはまだだが彼と関わりを持ちそうな過去の女キャラは、ゆず先生とクラスのアイドル的存在だった汐音ちゃんくらいでしょうか。イジメシーンが長かった分、彼がいい目にあうシーンが多いといいんですが。

終わりに

怜人を中心に話が進んでたので、急にドジイくんな話に移ったのちょっととまどいましたが他の男もストーリーに関わってくるんでしょうかね。セクシーシーンは1巻よりも過激になっていて、全裸で四つん這いになった女性たちが興奮しながら怜人に迫ったシーンが凄かった(笑)
近未来エロティックサスペンスと銘打ってるだけにセクシーなシーンが多いながらも、シリアスな雰囲気なので浴場での番外編はアホっぽい感じで楽しかったです。