『ほおばれ!草食女子』1巻感想。まんがタイムきららフォワード連載作で、アラサー・マミさんを描いた『巴マミの平凡な日常』で知られる「あらたまい」先生の初オリジナル作。
24歳無職の日高ちゅーりっぷが、生活苦のため雑草料理生活を始めるという一風変わった料理漫画で貧乏飯なストーリー。

あらすじ

24歳の日高ちゅーりっぷ(本名)はある日、仕事をクビになる。貯金ナシ、資格ナシ、彼氏ナシの24歳無職は「もしかして私詰んでる?」と途方に暮れるがそんな時でも腹は減るもの。
今日だけは無職になった記念に豪華な夕食を食べようかと外食しようと夜アパートから出ると、暗闇の中で蠢く人影が。変質者か何かかと恐れるが近づいてきたそれは隣に引っ越してきた女子大生・白神スズナ(スズ)であった。彼女はツクシを食べるために採っていたのでした。

ちゆは(ちゅーりっぷの名前を嫌い、ひとには「ちゆ」と名乗ってる)スズが作るつくし料理のご相伴にあずかる。ちゆは採ったツクシで作った「ツクシの卵とじ」を美味しくいただき、食べられる雑草が色々あると聞き無料の食材が手に入るのかと金欠の生活に希望を見出します。
スズは田舎で野草をとって暮らしていたので、雑草に詳しく料理法も知っているため、この出会いを切っ掛けにちゆは雑草レシピ生活を始めるのでした。

ちゆとスズ

24歳無職

日高ちゆはかなり残念な女子。会社クビになって私詰んでる?と思い悩んだかとおもえばすぐに「明日からは働くてもいいんだ」ふへへと笑ったり、食べるれる草が多いと聞けばそこら辺に生えてる雑草を生で食べたり、アサリを砂抜きせずに食したりとかなりのおバカさん(良くいえばポジティブな性格)。ジョブステでも「楽して大金稼げる職がいーです!!」といっちゃうあたり自堕落な人です。

スズは極度に人見知りな女子大生。野草の知識が豊富で草食女子に出てくる料理は全て彼女が作ってる。料理の腕はかなりのものですがコミュ症なのと服装がダサいのが残念。

雑草レシピ

そこら辺に生えてる雑草を実に美味そうな調理されてます。出てくる草はツクシ、ヨモギ、フキ、クレソン、ノビルなど。

ツクシの卵とじ

ツクシの卵とじ。ツクシの料理の定番じゃないでしょうか。めんつゆ、卵で簡単に作れますし、ごはんのおかずとして合います。ツクシは佃煮にしてもイケる。

ノビル醤油

ノビル醤油。これも美味しそう。常備しとくと色々使えそう。ノビルは酢味噌和えにしても上手いですよ。
このほかにも「ヨモギのプチパンケーキ」「蕗味噌(ふきみそ)」「豚肉とクレソンの炒めもの」「セリとアサリの酒蒸し」などの料理が出できます。

おわりに

食材がタダという貧乏飯な料理・グルメ漫画として面白かったです。世に食漫画は溢れてますが、食材を買わずにタダで調達するっていうのが新しかった。料理はシンプルで簡単に作れそうですが、下処理が大切なので、ちゆ見たいに生で食べると危険ですので知らない草は食べちゃ駄目です。っていうか生は普通に不味いだろうw