『ULTRAMAN』9巻感想。9巻ではニューヨークで事件に巻き込まれた日本人カメラマン「東光太郎(ヒガシコウタロウ)」を中心にアメリカ・NYを舞台に新展開に。光太郎は表紙イラストのイメージと名前から分かるように「ウルトラマンタロウ」をイメージしたキャラクター。

新ヒーロー

アメリカ・ニューヨークで活動する日本人カメラマン・東光太郎はお酒を飲んだ帰り道に事件に巻き込まれてしまい身体を貫かれる瀕死の重傷を負う。しかし傍らにあった謎の薬物の力で傷が全快。
その後ひったくり犯に出くわした彼はその正義感から犯人を捕まえようと跳び上がるのだが、建物の2階を越える高さの大ジャンプに驚いてしまう。その出来事で常人離れした身体能力を得ていたことを知る光太郎。助けた女性から「まるでスーパーヒーローみたいだわ」の一言で舞い上がりヒーローとして生きることを選ぶ。

手製のヒーロースーツ

光太郎は超ポジティブというかちょっとお調子ものみたいなキャラ。傷が癒えたとはいえ腹をぶち抜かれた直後だというのに「やったー生きてる」と叫んだり、カメラマンになるためにわざわざアメリカに来ているというのに「やっぱヒーローになりたいみたい」と自分でヒーロースーツを作る始末。
表紙にも出てるウルトラマンタロウ的なデザインのヒーロースーツですが、ほかのウルトラマンのスーツと違って布製で自分で作ってるというw

タロウ

得た力を使ってヒーローとして活動するようになるが、仕事仲間のデイブが8巻で言った「いくらお前が正しいと思ったコトでもそれを実行するなら必ず代償は払うコトになるぞ」の言葉どおりの展開に。
人を助けることが正しいと思ってやっていたが、それに伴う代償などあまり物事を深く考えないで行動する甘い性格の彼が失意のなかから「今の俺に「光」の文字を拝する資格はない。ただのタロウと呼び捨ててください」とヒーローとして戦う決意をするシーンはめっちゃ熱かったです。内から燃える炎に浮かび上がるタロウのシルエットもカッコよかった。

暗黒の星

暗黒の星

異星人のテロリスト集団・暗黒の星が本格的に活動を開始。6時間後にニューヨークに攻撃を始めるとテレビで犯行を予告。その映像の中には諸星によく似た顔をした男の姿。なにやらその男と、顔に傷のある宇宙人と因縁がありそうな諸星さん。ヤプール人を連れて行方をくらましたジャックもニューヨークに居り、暗黒の星との戦いに備えスーツをこしらえている様子で、これからの戦いの舞台はニューヨークになりそうです。いろいろ伏線も張られており、これから面白くなってきそうな展開。

終わりに

『ULTRAMAN』9巻感想 でした。タロウの覚醒と激しい戦いを予感させる展開で非常に次が楽しみとなるストーリーでした。ジャックのスーツがチラッと出てたので次でお披露目されそうなのでこれも楽しみ。